不登校の解決、不登校改善、不登校を直す方法、不登校はなおります!不登校の母である私は今までそのような言葉を目にしてきました。
わが子が不登校になりたての頃は、我が子が学校へ行くなら100万だって払う!と思う親は多いはず。『不登校が改善する壺があるなら、100万円の壺だってなんでも買うよね!』と不登校の母の間では話題にあがったりもします。
でもそもそも不登校を解決することは必要なのか?私は疑問に感じています。
不登校の解決とはなんなのか?
そもそも不登校の解決とはなんのことを言うのでしょうか。学校へ行くこと、学校へ毎日行くこと、それが不登校の解決というのでしょうか。
我が子が不登校になると、普通に学校へ行っていた時代をうらやましく思いますし、『また行ってくれたらいいな』ということを思います。朝登校する子どもたちを見て、なんだか悲しい気持ちになったこともあります。悲しいというかうらやましいというか『なんでうちの子だけ…』という気持ち。
けど、学校へ行くことが本当に良いのか。学校へ行ってくれたらすべてが解決するのでしょうか。
もちろん楽しそうに学校へ復帰できるならそれでいいのですが、心を無にして、心を殺して学校へ行っても結局は手放しで喜べるものでもないのかなと感じます。
学校は行っても行かなくても良い
不登校の母となり6年目の私、以前は学校へ行って欲しいと思っていたのも事実。ただ、学校は合う子と合わない子がいることもわかりました。無理して学校へ行って心が病んでしまうのなら、家にいて心が健康な方が良い。
学校へ行くということはゴールではありません。もしも子どもが学校へ行きたいのならば、もちろん全力でサポートはします!転校や引っ越しも視野にいれると思います。
ただ、学校へ行きたくない子もいます。だから不登校を改善させる・不登校を解決という言葉を見るとなんかしっくりこないなと感じてしまう。
学生生活より遥かに長いその後の人生の方が大事
義務教育は9年間、その後高校・大学と行く人もいますが、その後の人生の方が遥かに長いのです。人生100年!なんて最近は耳にしますが、そう考えると学生時代より大人になってからの方が遥かに長いのです。
行きたくない学校へ無理に行って心を壊してしまう人もいる、病んでしまう人もいる、最悪のケースだって…
そう思うと私は不登校を解決させて学校へ行くのではなく(本人が行きたいのならもちよん良い◎)自分を大切にしてほしい。心と体の健康を大切にしてほしいなと感じています。
もしも大人になって学校へ行きたくなったら行くことはできる。夜間中学もありますし、私が通っていた大学には主婦の方もいました。行きたくなったらいつでもそこからスタートできる。
大人にだってなれるし、大人になった方が世界は広いということを知ると思う。小学校・中学校の世界って狭い。
学校へ行くことは人生のゴールではないし、不登校も解決しなきゃいけないわけでもない。学校へ通うことばかりにフォーカスするのではなく、自分の心と体を大切にできる人に私はなってほしいと思っています。