小学生の不登校の子を育てている母です。
今回、東京の目黒区にあるフリースクールRizさんの『保護者向けセミナー』に参加してきました。
そこでお話のあった『不登校の支援』について、とても良いお話だったので自分なりにまとめてお伝えしてみたいと思います。
不登校を見守る?それとも刺激する?正解は…
答えは『子供の段階による』ということです。
不登校には段階があり、その時その時で親のサポート方法や対策は異なります。
それを間違えてしまうと、
- 不登校が長引いてしまう
- 本人の気持ちを沈ませてしまう
- 親もイライラしちゃう
なんてことになってしまうのです。
不登校の段階とは?
不登校には大きくわけると5つの段階があります。
この話、私は初耳でした!
なにも知らずに不登校の子と一緒に歩いてきたので、この段階があるというのは不登校初期に知りたかったかも!
①初期(行き渋り)
この時の子供の症状
- 朝起きられない
- 不安
- 体調不良
今まで学校生活を頑張ってきたけど『もう無理』という状態です。
登校しぶりの時期って、ついつい親は頑張って学校に行かせてしまう。
私もそうでした。娘を説得して学校へ何回か行かせてしまいました(^^;
どうやら間違っていたみたい…
この時の対応方法は、親は無理に学校へ行かせない方がいい。
ここで無理に連れて行くより休ませた方が、不登校から復帰までのスピードが早い。
②本格期(不登校なりはじめ)
この時の子供の様子は
- 不登校
- 昼夜逆転
- ネット
- ゲーム
- 生活習慣の乱れ
昼夜逆転は不登校だとよく聞く話ですが、みんなが活動している時間には辛くて起きていられないという思いもあるようです。
親としてこの時にできる対策は、見守る。刺激は与えないということです。
ダラダラしている子供を見るとついつい言いたくなる(^^;のですが、グッとこらえる。
アニメ、漫画、ゲーム、ネットにはまる不登校の子は多いとRizさんのスタッフもおっしゃっていました。
③安定期(充電期)
子供の様子は
- 退屈や暇を感じる
- 好きなことをやりたいのでエネルギー充電
この時親がすることは、慎重に!子供がやりたいことがあるのなら手助けをする。
子供が『○○してみたい』と言いだしたら、情報を一緒に調べる程度で良いようです。
今まで沈んでいた子供を見ているので、我が子の自発的な発言についつい嬉しくなりこっちも舞い上がってしまいますが慎重に!!
そして、子供の『○○してみたい』を否定しないということも大切です。
④始動期(第二次葛藤期)
子供の様子は外部とつながる。
- フリースクール
- 塾
- 習い事
- 保健室
- アルバイト
などに足を運びだす。
ここで親ができることは、少しずつ刺激を与えたり具体的に手を差し伸べます。
⑤活動期
この時の子供の様子は、
- 好きなこと・やりたいことで人とつながる
- 学校復帰
- 進学
- 就職
始動期と見分けがつきにくい時期です。
前に進んで後退することもある
上の五段階がその通りスムーズにいけばいいのですが、そうとも限りません。
うちの娘は少し学校へ復帰したかと思ったら、また振り出しに戻ったこともあります…。
それなのでこの段階というのはモデルで、その子その子で少し違ってくるのかもしれません。
私が経験して思うこと
不登校の娘を育ててて感じることは『子供の意見を尊重した方がいい』ということ。
こっちが無理に連れて行ったり、違うタイミングで背中を押しまくっても逆効果。
子供の様子・顔を見ながら対応していく必要があります。
不登校は、焦らず長い期間の対応・サポートが必要となるものだと思います。
しかし、最初の段階で『見守る』のが良いと言われていますが、なかなかそれができる親って少ないのかも。
私も無理に連れて行ったこともありました、そんなことをしているうちに『あれ?なんか違うのかも?』と気が付きます。
子供には申し訳ないけど、親としてもその『無理矢理背中を押してしまった…』という期間は無駄ではなかったのかも。
自分自身を納得させるため必要な期間だったのかもしれません。
まとめ
不登校には段階がある!というのを私は初めて知りました。
これを知ると我が子の今の場所がわかるので、進んでいく目安になるのかな?とかんじました。
こういったお話を聞けて、不登校セミナーに参加して良かったな~と思います!
目黒区にあるフリースクールRizさんでは、毎月最終日曜日に保護者セミナーを開催しています♪
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