『もしも家族が急に倒れたら』
『目の前で人が心肺停止になっていたら』
ドラマコードブルーを見ている時に、『私も大切な人を助けることができるのだろうか』とふと考えた。
今から医者になるのは難しい…けれどもAEDを使ったり、心臓マッサージをするくらいできれば少しは違うかも!
そんなことを考えて市が開催している『救命講習』に参加してきました。
救命講習ってどんなことをするの?
救命講習の内容をお伝えしたいと思います。
救命講習とは
救命講習は無料で受けることができます。
救命講習は、日本消防本部によって行われる応急処置技能講習。総務省消防庁によって「応急手当の普及啓発活動の推進に関する実施要綱」に基づき、各地の消防局・消防本部が指導する公的資格の一つ。
それぞれの地域の消防局のホームページで日程は確認することができます。
地域により異なるかもしれませんが、私の住む地域では電話で申し込むことができます。
救命講習の種類
私の住む市の救命講習には
- 普通救命講習
- 上級救命講習
- 応急手当普及員講習
- 夏休み救命講習
があります。
今回私が受講したのは普通救命講習です。
AED講習も盛り込まれているので、とっても勉強になりました!
普通救命講習は、私の市では中学生以上なら受けることができます。
服装は、運動着・運動靴着用。
運動着といってもジャージ等ではなく、ジーンズなど動きやすい服装でOKです。
スカート等動きにくい服・前かがみになった時胸が見えてしまわないような格好は、NGということです。
救命講習ってどんな人が受けるの?
ホームページには中学生以上の方が受講できると記されています。
私が行った講習では、だいたい30名ほどの方がいました。
- 主婦
- 中学生とそのお母さん
- 40代くらいのご夫婦
- 20代くらいの女性・男性
- 高校生
など様々な方が受講されていました。
普通救命講習の体験談を見ると、お仕事で必要だから受講する方もいるようですね。
夫婦・お友達・親子で来ている方もいましたが、私のような1人の人もたくさんいました!
時間は3時間。途中10分程度のトイレ休憩がありました。
救命講習ってどんなことをするの?
普通救命講習では、
- 心臓マッサージ
- 人工呼吸
- AEDの使い方
を教わりました。
最初、前で消防局の方がお手本を見せてくれます。
やはりプロの方は凄い!テキパキとかっこいい動きを見せてくれました。
それから各グループで人形を使って何度も実践していきました。
端っこの人から順番にAED・心臓マッサージ・人工呼吸をやっていきます。
最初はうまくできないし、おどおどしてしまいましたが、何度も見ているうちに覚えていくことができました。
人工呼吸をする時、人形の口部分はシートを使い、毎回消防局の方が人形の消毒もしてくれます。
流れは大雑把に言うとこんな感じです。
- 人が倒れてる
- 安全確認!よし!
- 倒れている人に近づいて『大丈夫ですか?』と肩を叩く
- 呼吸確認『呼吸なし』
- 『人が倒れてます!助けてください』と人を呼ぶ
- 『あなたはAEDを持ってきてください』
- 『あなたは救急車を呼んでここにいてください』と指示をする。
- 心臓マッサージ&人工呼吸開始
- AEDが届いたら心臓マッサージはできる人に代わってもらう。
- AEDをおこなう。
人工呼吸はやっても・やらなくてもいいようです。
感染症の恐れもあるので、嘔吐・出血がある場合はやらない方がいいでしょう、とのことでした。
周りに人がいない場合は、まず救急車を自分で呼ぶことが優先です!
AEDって難しい?
AEDは駅の改札付近に設置されているのを見たことはありましたが、実際蓋を開けて中を見るのははじめて。
『AEDを使って、逆にその人がおかしくなってしまうかも?』なんて思っていましたが、AEDを正しい位置に貼ると、AEDの機械が解析してショックが必要か不要かを教えてくれるんですね。
これなら迷わず『とりあえず付けてみる!』ということができそう。それでもやはり人の胸元を開けて貼るのは抵抗はある。。
ショックが必要な場合、倒れている人に誰も触れていないことを確認してからショックボタンを押して、再度心臓マッサージを。
救急車が到着までにこれを続けます。
心臓マッサージは、長時間やっていると疲れるので、人が多くいるなら交代でおこなうのが望ましいとのことでした。
【AEDってどこに置いてあるの?】
という方におすすめなのが、日本全国AEDマップ -全国のAED設置場所を地図で共有-
のサイトです。
これを見ると、自宅・職場近くのどこにAEDが置かれているか確認することができます。
そして、質疑応答もあったので、ちょっとした疑問も解決することができた!
私が受講した時にでた質問は
『女性にAEDをつける場合は、下着が見えてしまうけどどうしたらいいか?』と。
消防士の方は『周りの人に壁になってもらって、見えないようにできる!』と回答していました。
DVD鑑賞
AEDの大切さを教えてくれるDVDも見ました。
高校生の女の子が亡くなってしまったお話で、もしもAEDがあれば助かっていたかも。。。といった内容で、涙を流す人もいた。
映像を見ていて本当に胸が苦しかったです。
たしか音楽も映像と共に流れていて、その曲もせつなかった覚えがあります。(曲名は忘れました)
周りの人の知識と迅速な対応が鍵を握るのかもしれません。
修了証がもらえます
最後に修了証を受け取ることができます。
カードには『救命技能を忘れることなく維持向上させるため、2から3年間隔で定期的に受講してください』と記させています。
たしかに私が受けた時も2回目以降の方もいました!
1回うけたから満足するのではなく、数年に1度受けることが必要なんですね。
救命講習をうけた感想
知らないことがたくさんあり、本当にうけて良かったなと思います。
AED、胸骨圧迫(心臓マッサージ)などなど、みんなが知っておけば助けられる命がある。
目の前の人が倒れたら?大切な人が心肺停止したら?
救急車がすぐに到着するとは限らない。
そのままでいたらどんどん救命率は下がってしまいます。
そんな時、適切な心臓マッサージ・AEDの利用で人を助けることができるかもしれない。
微力かもしれない。けれどもなにもしないよりマシです。
普通救命講習は無料です。
忙しくて講習へ行けない方は、AEDの使い方の動画を見ておくだけでも違うでしょう。
ドラマコードブルーの医師のようにかっこよく人を救うことはできませんが、もしかしたら大切な人の命をこれで守れるかも?
次は上級救命講習をうけたいです!